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蒲田のトンカツをサクッと噛んだら美味美味ヘブンへの扉が開いた。

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約3分

こんにちは、顔面落石注意ナレーターの片岡です。

突然ですが僕、蒲田出身蒲田在住の、生粋の蒲田っ子なんです。

というわけで、

皆さんが蒲田に寄ったら絶対行くべき、行かなかったら一生後悔して成仏できなくなるスポットをこれから紹介していこうと思います。

 

*  *  *

 

昨日行ってきたお店なんですが、こちら、蒲田のトンカツ屋さん。

まるやま食堂。

 

蒲田駅東口から徒歩3分くらい。

蒲田には、ものすごく美味しいトンカツ屋さんがひしめき合ってるんですが、

このまるやま食堂は、「蒲田トンカツ御三家」と呼ばれる名店の一角。

厳密には他のメニューも揃っている町の定食屋さんなのですが、

ここのトンカツはドチャクソうまいという噂が広がって、来る客来る客みんなトンカツを注文する。

僕ももれなくここのトンカツの大ファン。

ささ、つべこべ言わずに入店しましょう。

 

うーん、いい匂い。

やっぱりみんな知っているのか、他にも定番の定食メニューがあるにもかかわらず、店内はトンカツの香ばしい匂いでいっぱい。

トンカツの匂いって、

脳内の幸福成分がドバドバ出るよね。

入店した瞬間から、食事は始まっているのだった。

 

席に着いてすぐ「まるとくトンカツ定食」1100円を注文。

メニュー表の「まるとくトンカツ定食」の横に

あからさまに朱色で二重丸が記されているのを見たらそりゃもう心地よく誘導されるしかない。

数分して参りましたこのとんかつ。

 

もはや味覚の出る幕なし。

視覚と嗅覚ですでに美味。

赤みがかった林SPF豚は、否が応にも食欲をそそる。

とはいえ味覚で味わうとんかつは別腹なので、容赦なくサクッと食らいつく。
出ましたトンカツの旨味の定石、

サクッ、じゅわっ、もぐ。

甘美なワルツのリズムでございます。

王様はやはり、王道を闊歩する。蒲田のとんかつ王道は、まるやまに通ず。

 

付け合わせのお味噌汁にも豚肉と豚の脂が入ってるようで、

「味噌汁が喜んでいる」というのがわかるほど美味しい。

 

こんなん白米が足らへんッッ!!おかわりや!!

と追加のご飯200円を女将さんに注文。

 

はぁ、艶のある白米、ピンク色のトンカツ、こんなの美味さに舌が悶えてしまうッ!

 

ピンク色っていうのは、いろんな欲望を喚起する色ですね。

このトンカツをサクッと咀嚼した瞬間、

僕の目の前に美味美味ヘブン(びみびみへぶん)の光景が広がりました。

真に美味しいものを食べた者の眼前にだけ現れる、あの伝説の美味美味ヘブンが訪れるとは・・・

やはり蒲田のトンカツ、侮れません。

 

食欲に溺れ、トンカツに溺れ、幸福な表情で店を後にした男は

晩夏の夜空に「蒲田のトンカツ文化に幸あれ。」と囁きながら蒲田駅へと消えゆくのでした。

 

まるやま食堂、ごちそうさまでした。

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