世界盆栽大会での出会い。
企業展示のなかに、盆栽鋏を作っている会社がありました。
金属産業で有名な新潟県三条市にある、
株式会社 諏訪田製作所さん。
そこで出会ったのは、製造過程ででる排材でつくった「スクラップ盆栽」。
職人さんが遊び心でつくった粋な芸術品を前に、おもわず立ち尽くしてしまいました。
こちらの会社は、刃と刃をぴったりと隙間なく合わせる”合刃(あいば)”の高い技術で作られる”爪切り”が有名なのですが、
どれほどすごい爪切りかというと…
その鋭い断ち味で、切った爪が飛び散らない、
切った断面がとても綺麗でやすりが必要ない、など、
一度使うとその技術の高さがすぐわかるとのこと。
今回展示されていたスクラップ盆栽はそんな爪切りの排材を使用しているとのことです。
排材さえも芸術品へ昇華してしまうその粋な心に酔いしれてしまいます。
こんな素敵な諏訪田製作所さん、予約なしで飛び込みで工場見学ができるみたいなので、
ふらっと新幹線に乗って「やってる?」と工場の暖簾をくぐってみたい。
僕の母方の実家が新潟なので、燕三条駅をよく使っていたことも思い出します。
盆栽やってる人はもちろん、今爪が伸びててめっちゃ爪切りたい人、今すぐ新潟の諏訪田製作所さんへGOですね。
(今はインターネットがあってホームページがあるから便利ですね。新幹線代が浮きました。でも工場見学いきたい!)
ホームページ冒頭にある言葉。
「美を創りだす道具は、それ自身も美しく、愛情が湧く本物でなければならない。」
シビれるなあ。
ナレーションにも通ずるものがある気がする。